今回はAndroid 4.4(Kitkat)のx86版(普通のパソコン用)をインストールしてみました。Androidは、パソコンやスマホやタブレットなど全てのインターネット端末の中では、シェアNo.1の地位となっています。
そのAndroidが、普通のパソコンで使用することができます。 Windows XPの置き換えには最適かもしれません。
AndroidのLive USBの作成
まずは、AndroidのisoイメージをAndroid-x86のサイトからダウンロードします。2014年5月26日現在は、android-x86-4.4-RC2.isoが最新です。
ダウンロードが終わったら、LinuxやMac OS Xの場合は、ddコマンドでイメージをUSBメモリに書きます。
$ sudo dd if=android-x86-4.4-RC2.iso of=/dev/sdX
/dev/sdXは、ドライブの番号で、実際は/dev/sdbや/dev/sdcなどです。
Windowsの場合は、Win32 Disk Imagerを使うと良いと思います。使い方については過去の記事でも書いていますので、参考にしてください。
Android のインストール
Fedora 20の時と同様にUSBメモリからSDカードにインストールしてみます。USBメモリからの起動方法やSDカードからの起動方法はその記事を参照してください。
Live USBから起動をすると、メニューが表示されますが、一番上の「Live CD - Run Android-x86 with installation」を実行すると、インストールせずにAndroid-x86を試すことができます。
「Installation - Install Android-x86 to harddisk 」を選ぶとSDカードにインストールができ、次の画面に進み、インストールする場所を選択します。
「Flash Reader」となっているのがSDカードなので、それを選択します。ここで「FAT32[LBA]」となっているのを確認してください。次にフォーマットを選択します。
ここでは、「Do not format」 を選択してください「ext3」を選んだらSDカードが異常になり、再度SDカードのフォーマットが必要になってしまいました。注意してください。
その他、「boot loader」 はSDカードからの起動の設定と思われますので「Yes」とします。
「/system directory as read-write」に関しては、ディスクのスペースとインストールの時間が遅いとのことですが、気になるほどでは無いので「Yes」とします。
「user data」に関しては、大きいほうが良いと考え、初期値を変更して、最大値としまいた。
これらの設定が終わればインストール完了です。Rebootして、SDカードから起動するようにしてください。
EeePC 901-XでのAndroidの使用感(vs Fedora 20)
画面の動作のスムーズさについては、非常にスムーズです。Nexus 5などに比べても遜色ないスムーズさだと思います。しかし、Antutu Benchmarkでの結果は7660とかなり低いです。
それと動画に関しては、やはり動画再生支援がハードにないため、非常に遅いです。
操作に関しては、マウスカーソルを動かしてのタップと二本指でスクロールができます。ロングプレスとフリック操作はダブルタップ後に長押しや移動操作をすることでできますが、少々むずかしいです。ピンチイン・ピンチアウトは出来ないです。
WiFiは問題なくネットをすることができます。サスペンドは復帰がなぜか遅い問題があります。電源キーで電源を切ることができないので、ステータスメニュー内にあるPOWER OFFで電源を切ります。Fn+F?キーでの音量上下、光量上下もできます。前面カメラや音声入力も問題ありません。
Google Playも使用することができます。Google PlayからGoogle 日本語入力をインストールすると日本語入力も問題なく出来ました。それと、アプリによって画面が縦表示に勝手に変わり、元に戻せなくなるので、画面回転制御などのアプリをインストールすると良いです。
通常のAndroidはARM製CPUであり、x86版でアプリが動作するかが気になりますが、PC Watchでの記事によると「Houdini Binary Translator」 という仕組みで90%のソフトウェアが動くことになっているとのことです。
GPSなど機能が元々ない部分についてはどうしようもないです。その他、いくつか問題があり、Fedora 20に比べて少し不安定な気がしました。
- アラームが動作しない。
- アプリケーションリストの画像が表示されない。
- 前面カメラで撮った画像が表示されない。
- スリープから復帰しないことがある。
- ベンチマークソフト、Quadrant Standard Editionは不正終了してしまう。
個人的な感想ですが、EeePCではタッチパネルがなくフリック操作が難しいことや、Fedora 20では右クリックや中クリックが使え、ブラウザがフル機能で使えることを考えると、ブラウザ中心で使用するとなるとEeePCでは速度が遅くてもFedora 20の方がAndroidより便利かと思いました。
Androidならではのアプリも多いので、使いたいアプリが動くのであれば、EeePCをAndroid機にしてしまうのも良いかと思います。
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