2013年10月20日日曜日

C/C++準備(テキストエディタ)

プログラムの作り方は、まずはテキスト形式のファイルにソースコードを書きます。そしてそのテキスト形式のファイルを、C/C++コンパイラというソフトで実行形式のファイルに変換する事で出来ます。

テキスト形式のファイルとは最も単純な形式のファイルで、文字の情報だけで出来ています。例えばWordなどのワープロの形式だと文字のフォントやサイズや色など 指定できますが、テキスト形式ではフォントやサイズや色の情報を持つことはできません。そのテキスト形式のファイルを作成・編集するのが、テキストエディタと呼ばれるものです。

テキストエディタには様々なソフトがあります。Windowsには「メモ帳」というテキストエディタが最初からあります。UNIX系ではviとemacsが有名なテキストエディタです。Fedoraではgeditが最初から使えると思います。フリーソフトもたくさんありますので、好みのを使うと良いです。それなりの機能のエディタであれば、プログラムを色付けして表示をするなど、メモ帳よりは便利な機能を持っています。

ここでは、コマンドラインで使うことを考えてvi(vim)をオススメします。使い方が特殊で少し難しいですが、UNIX系ではだいたい使えるので少しでも覚えておくと便利です。


vimのセットアップ

WindowsのMinGWでは開発環境の準備の時にすでにvimがインストールされています。下記を行うことで、使うのが便利になります。
$ cp /usr/share/vim/vim73/vimrc_example.vim ~/.vimrc

FedoraやUbuntuは最初からviがありますが、下記で高機能バージョンのvimをインストールできます。

Fedoraの場合
$ sudo yum install vim-enhanced

Ubuntuの場合
$ sudo apt-get update 
$ sudo apt-get install vim


ファイルの作成・編集

test.cというファイル名のファイルを作成・編集するには、コマンドプロンプトで以下を実行します。
$ vim test.c

vi(vim)ではコマンドモードと入力モードがあります。入力モードでは文字の入力ができ、コマンドモードでは、コピーなどの操作が出来ます。起動時はコマンドモードになっていますので、入力するにはまず入力モードにするiをキー入力して入力モードにします。コマンドモードに戻るにはEscをキー入力します。

コマンドモードでは以下ぐらいを知っておけば、大体の編集はできるかと思います。

コマンド 説明
i カーソルの位置から入力する。入力モードになる。
:w [ファイル名] 編集内容を指定したファイル名で名前を付けて保存する。ファイル名を省略した場合は上書き保存。
:wq 編集内容を保存して終了する。
:q! 編集内容を破棄して終了する。
[数値]yy カーソル位置から数値の行分バッファにコピーする。例えば5yyと入力すると5行コピーする。viではヤンクと言う。数値を省略するとカーソル行のみコピーする。
[数値]dd カーソル位置から数値の行分削除する。数値を省略するとカーソル行のみ削除する。削除された内容はバッファにコピーされる。
[数値]v ビジュアルモードに以降する。カーソルを移動して、範囲を選択してyでコピー、dで削除となる。
p yyやddコマンドでバッファに保存された内容をカーソル位置に貼り付ける。
u アンドゥ。1つ前の編集内容に戻す。
[数値]G 数値の行にカーソルを移動する。例えば10Gとキー入力すると10行目に移動する。数値を省略すると最終行に移動する。
/[文字列] 指定した文字列を検索して、その位置にカーソルを移動する。
?[文字列] 指定した文字列を前方向に検索して、その位置にカーソルを移動する。
n /や?コマンドで検索した文字列で次の位置に移動する。
N /や?コマンドで検索した文字列で前の位置に移動する。
:%s/[検索文字列]/[置換文字列]/gc [検索文字列]を[置換文字列]に置換する。最後の/gcのgには全ての検索文字列の意味であり、gがなければ最初に見つかった文字列のみ置換する。cは確認を求めるかどうかで、cが無いと確認なしで置換する。

他にも色々なコマンドがあります。慣れると便利なところもありますが、最初は面食らうかもしれません。 特にWindowsを使用している方で、どうしてもvimは使いにくいと言う方は、以下のようにすれば、メモ帳で編集できます。
$ notepad test.c

サクラエディタなどのフリーソフトのエディタも良いかと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿