そこで、開発の準備です。これから書く内容は以下を参考にしています。
Fedora 20でのAndroidアプリ開発環境の準備
まずは関連モジュールのインストールをインストールします。java-1.7.0-openjdkは最初から入っていると思われます。また64bitの場合には以下のように32bitのモジュールをインストールする必要があります。
$ sudo yum install glibc.i686 glibc-devel.i686 libstdc++.i686 $ sudo yum install zlib-devel.i686 ncurses-devel.i686 $ sudo yum install libX11-devel.i686 libXrender.i686 libXrandr.i686
次にAndroidの開発環境を以下からダウンロードします。「ADT Bundle」の方が開発環境が英語になると言う問題はあるものの、とりあえず始めるには楽です。
以下の手順を行えばインストールは完了です。
- 上記の中から、adt-bundle-linux-x86_64-20131030.zipをダウンロードします。
- ダウンロードしたzipファイルを自分のホームディレクトリに解凍し、~/AndroidSDKに名前を変更します。
- 自分のホームディレクトリにある.bash_profileファイルに、パス環境変数として、~/AndroidSDKを追加します。例えば、以下のようにします。
PATH=$PATH:$HOME/AndroidSDK/sdk/tools export PATH # For SDK version r_08 and higher, also add this for adb: PATH=$PATH:$HOME/AndroidSDK/sdk/platform-tools export PATH
- ログアウトして再ログインし、パスの変更を適用します。
参考にWindowsでのAndroidアプリ開発環境の準備
実際に私が行っていないのですが、Windowsでの開発準備もJDKをインストールする以外は同様です。ここが参考になると思います。
Eclipseの起動と画面の説明
端末上で、以下のようにして開発環境であるeclipseを起動します。
$ ~/AndroidSDK/eclipse/eclipse
起動をすると、以下のような画面になっています。ツールバーのボタン等を覚えておくと良いです。
Androidプロジェクトの作成
Androidプロジェクトは作成するAndroidアプリのためのソースコードを構成する全てのファイルを含んでいます。デフォルトのプロジェクトのディレクトリやファイルを使って簡単に新しいAndroidプロジェクトを始めることができます。
- ツールバー上のNew(一番左)のボタンをクリックします。
- 表示されたウィンドウで、Androidフォルダー内のAndroid Application Projectを選択し、Nextをクリックします。
- 表示されたフォームに書き込みをします。
- Application Nameは、ユーザーに表示されるアプリの名前です。このプロジェクトでは"My First App"とします。
- Project Nameは、プロジェクトのディレクトリの名前でEclipse上で使われる名前です。
- Packege Nameは、アプリのパッケージの名前空間名です。JAVAプログラミング言語のルールで唯一の名前を名前をつけるための組織名です。このプロジェクトでは、とりあえす"com.example"のネームスペースを使用します。
- Minimum Required SDKは、アプリがサポートする最も低いAndroidのバージョンを指定します。今回はデフォルトのままとします。
- Target SDKは、アプリをテストした最も高いAndroidのバージョンを指定します。Nexus5でテストするので4.4で良いです
- Compile Withは、アプリをコンパイルするバージョンを指定します。SDK Mangerで古いバージョンを追加しなければ、最新のバージョンのみしか入っていません。
- Themeは、アプリに適用するAndroidのUIスタイルを指定します。そのままで良いです。
- 次の画面で、プロジェクトの設定をしますが、そのままの選択でNextをクリックしてください。
- 次の画面は、アプリのアイコンの作成を手伝います。画面解像度に合わせて作成します。通常はデザインガイドに合うように作成する必要がありますが、とりあえず最初のままでNextをクリックします。
- ここで、作るアプリのアクティビティ(アプリの1つの画面のこと)のテンプレートを選択します。このプロジェクトではBlankActivityを選択してNextを押してください。
- アクティビティの詳細は全てデフォルトでFinishをクリックしてください。
いくつかデフォルトファイルからAndroidプロジェクトが作成され、アプリを作る用意が完了します。
エミュレータでアプリの実行をしてみる
PC上のAndroidのエミュレータでアプリの動作を確認することができます。まずは、どのような端末でエミュレートするかAVD(Android Virtual Device)を作成する必要があります。
- ツールバーからAndroid Virtual Device Managerを起動し、Device Definitionsのタブを選択します。
- 残念ながらNexus 5が無いので、Nexus 4 by Googleを選択して、Create AVDボタンを押します。
- OKボタンでNexus4のエミュレータが出来ます。
- Android Virtual Device Managerを「Esc」キーを押して終了します。
先ほど作成したAndroidプロジェクトを実行します。
- ツールバーのRunボタンからアプリを実行します。
- Run As のウィンドウが表示されたら、Android Application を選択してOKをクリックします。
エミュレータが起動して(非常に時間がかかります)、ロックを解除すると、以下のようにアプリケーションが実行されています。
Nexus 5 でアプリの実行をしてみる
Androidのエミュレータは残念ながら非常に遅いです。Windowsであれば、Intel x86 Emulateor Accelerator(HXAM)を使用する方法もあるのですが、Linuxでは使用できません。Neuxs 5等のデバイスを使うのが一番良いです。
まずは、Nexus5側で開発の準備をします。
- 設定の端末情報を開き、ビルド番号を7回タップします。
- そして設定画面に戻ると開発者向けオプションが表示されるので、タップします。
- USBデバッグにチェックを入れます。
後はPCとNexus 5 をUSB接続し、同様にRunボタンで実行します。以下のようにNexus5に表示されます。
これで、Androidアプリを作成するための準備は完了です。後はAndroidプロジェクトを自分が作りたいアプリに変更していきます。
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